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ここ二日ほど、東京は天気予報が外れています。 予報では昨日から雨が降るはずだったのに、今日も朝起きると、雲間から少し、青空がのぞいていました。 そこで午後、夕方くらいまでもってくれるかなと思いながら、欲しかった写真集を探しに、神田の古書店街まで出かけてきました。 写真がとっても多くなってしまったのだけれど、散歩気分で付き合ってくださいね。 この写真は、家から駅に行くのにいつも目の前を通る、古いアパートです。 今日も緑がうっそうとしていました。 この程よくうっそうとしている感じと、アパートの古さがとてもマッチしていて、いつも前を通りながら、心惹かれてしまいます。 どうしてだろうな・・・。 よく大家さんらしき方が手入れをしているのを見かけるのだけれど、外観の美しさを保つためではなく、本当に好きでいろいろな花や木を増やして育てているという感じがします。 それが惹かれる理由なのかな。 右に写っているのは金木犀。今、東京ではあちこちで、金木犀の香りに足を止められます。 最寄り駅から神田へは、丸の内線で御茶ノ水駅まで行って、そこから歩きます。 改札を出て、明大通りを南下するときに見える景色が下の写真です。 写っているのは中央線、御茶ノ水駅のホーム。ここからの景色、ほんとうに好きです。 奥に写っている橋は聖橋です。よく見ると、川面にも映っていますね。 上の2枚の写真、色づきはじめている紅葉が、中央線のオレンジと、なんだか合っています。 ななちゃんの家庭教師以外にやっているアルバイト先へは、中央線に乗り換えるためにこの道を通ります。 この水辺と、緑と、橋と、そして駅のホーム、ホームにいる人たち、という景色が、とても懐かしいものを、いつも心に誘い込みます。 懐かしいし、なにかちょっと、もの哀しいもの。 なぜでしょうね、不思議なのだけれど。 そして、今日はちょっと脇道に入って、久しぶりにニコライ堂を見に行きました。 重厚感のあるニコライ堂の前には、それに少し不似合いな小さな庭がついています。 休日だというのに人影はまばら。 庭のベンチに座っている年配の男性は、静かな空間のなかでニコライ堂を見つめながら、小さなスケッチブックに筆をはしらせていました。 ニコライ堂の横で遭遇した建物です。 こういう古い建物、とても好きです。 ニコライ堂を後にして、数分歩くと、目的地、神田の古書店街に到着しました。 下の写真、横断歩道の途中で、道路の真ん中にある縁石に乗って撮ったんですよ。 デジカメを片手に出歩くようになったのが、この9月。 そんな、横断歩道の途中で、しかも縁石に乗って撮るなんていうこと初めてしたので、少しどきどきしながら撮りました。 古本屋さんのこういう感じや・・・ ・・・こういう感じ、とても好きです。 欲しかった写真集は結局見つからなかったのですが、代わりに、荒木経惟の『センチメンタルな旅・冬の旅』を買って帰りました。 彼の作品は、この写真集しか観たことがないので、好きかどうか分からないけれど、以前本屋さんでちょっとだけこの写真集を観たときに思ったのが、彼の写す東京の景色はとてもしっくりくる、ということです。 それと、この写真集の中に流れている荒木と奥さんの時間がとても好きです。 言葉にならない二人の濃密な時間が、空間としてこちらがわに伝わってくる、という感じ。 そういう夫婦や恋人が作り出す時間、空間が好きです。 先日観た、フランソワ・オゾン監督の『まぼろし』でも同じことを思ったな・・・ と、話がそれている間に、すっかり暗くなってしまった帰り道に遭遇した、夜の聖橋と御茶ノ水駅です。 聖橋、ライトアップされているのが、少しだけ分かりますか?伝わるといいな。。。 この後、地下鉄に乗って最寄り駅に着いたら、小雨が降り始めていました。 今は、部屋の中まで、雨音が大きく聞こえています。
by anim-_-m
| 2005-10-16 00:36
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